外壁塗装の色決めは、カラーシミュレーションと建物の現物を比較

 

外壁塗装の色選びは、住まいの印象を大きく左右する重要なステップです。しかし、「完成後の仕上がりが思っていたイメージと違っていた」という失敗談も少なくありません。この色問題を避けるために、カラーシミュレーションの活用が推奨されます。事前に色の仕上がりを確認できるため、色選びに迷っている方や色々なパターンから検討したい方に便利なツールです。

 

この記事では、カラーシミュレーションの利点と、利用する際の注意点についてご紹介します。

 

■カラーシミュレーションの利用で失敗を回避

外壁塗装の失敗例でよく挙げられるのが、「思い描いていた色と実際の仕上がりが異なった」というものです。そこで、カラーシミュレーションを使うことで、実際の仕上がりに近いイメージを確認しやすくなります。特に外壁や屋根だけでなく、雨樋やサッシなどの付帯部分も含めてシミュレーションできるため、全体のバランスを見ながら色を決められるのが魅力です。

 

■シミュレーションの注意点

カラーシミュレーションは便利ですが、完全に実際の色味までを再現することは難しい現状にあります。デバイスの画面やプリンターで確認した色が、現場での実際の仕上がりと一致しないことがあるため、太陽光の下での確認が欠かせません。また、面積効果によって、同じ色でも大きな面積で見ると明るさや暗さが変わることがあるので注意が必要です。

 

■質感の再現には限界がある

カラーシミュレーションでは、外壁の質感を完全に再現することは難しいです。つや消しやつやありの違い、外壁の凹凸による陰影など、細かな質感はシミュレーションで表現しきれません。これらの要素も仕上がりの印象に大きく影響するため、現場での試し塗りや、塗板見本の使用が不可欠です。

 

■最適な色選びのために

カラーシミュレーションは、外壁塗装の色を選ぶ際に一度は試してみる価値がありますが、それだけに頼るのはリスクが伴います。画面や紙で確認するだけでなく、気になる色は実際に太陽光の下で確認してから決定することが重要です。また、業者と相談しながら、慎重に進めることが成功への近道です。